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1月のインターネット系の雑誌が出そろって、IP電話の特集を読んでいたら、どうも懸念していたより、タダ電の輪を広げるハードルは高そうです。格安の方は何とかなりそうですが。
そこで事前知識として、先週予告したyahooBB以外のIP電話サービスも見てみたいと思います。自身が宣言しているように、他のIP電話サービス提供者とはまったく異なった立場にあるのがyahooBBです。他事業者のインフラ及びサービスにほとんど依存していない、専用のネットワークを構築していて、サービスも単独で行っているのが特徴です。例えば、yahooBBには「フレッツADSLプラン」なるものは存在しませんし、「アッカコース」や「イーアクセスコース」も存在しません。光については何ともいえませんが。
yahoo以外のサービスは大抵が2階建て、もしくは3階建てのインフラ構造になっています。プレイヤーの事業形態は3つ【通信事業者・ADSL事業者・ISP】です。(現状は)ユーザーに面しているのがISPで、OCNの「OCN.phone」、so-netの「so-net
phone」等々、サービス名称も価格の決定もサービス料金徴収もISPが行います。
その先、ISPのウラで提携してADSLサービスを提供しているのが、アッカやイーアクセスといったADSL事業者、及びNTT東西のフレッツサービス(チョット違うような気もしますが一応むりやり)。さらに、こういったADSL事業者に、まさしく回線を提供しているのが通信事業者(この名称が妥当か判断しかねますが取りあえず)で、NTTグループやKDDIなどです。
この3階層の事業者が共同してユーザーに対してIP電話サービスを提供している訳です。で、この3階層の思惑は必ずしも一致しません。誤解を恐れずにバッサリ表現すると【通信事業者=工場・メーカー】【ADSL事業者=卸業者】【ISP=小売店】でしょうか。こう表現すると思惑が一致しないのも理解しやすいので、私は、頭の中で置きかえて考えるようにしています。ユーザーからすれば金を払うのはISPなので、がんばれISP! 卸業者を叩いてくれ! などど思いますが、イニシアチブを取れているかと言えば・・・ 一般社会を見ても、メーカーと卸業者が結託することはよくあるパターンでして・・・ しかも、ADSL事業者が通信事業者の子会社だったりします。
それはさておき、この構図に【製造から販売まで】を一貫して手がけるyahooBBが価格破壊者として登場し、しかも、IP電話を武器に勢いを増すばかり。ここがポイントです。公言していませんが、3階層の事業レベルでそれぞれの事業者が、yahooBBと対抗する必要が発生した。そこで、今まで表面に出てこなかった3階層の事業の違い、思惑の違いが見え隠れしだした。私ごときにも感じられるほどにです。
先週、yahooBBが200万人を突破したとニュースは伝えています。100万人からたったの4ヶ月です。ISPの大手nifty、ビッグローブ、OCNと言ったところは300〜500万の会員数を持っていいます。しかし、ADSL接続の会員比率はどこも10〜20%程度。すでに、ブロードバント会員数ではyahooBBはダントツのトップであるばかりか、他社はIP電話サービスで武装しないと残りの会員も持って行かれるかもしれない。そんな危機感に駆られているようです。
ADSL事業者の大手アッカ、イーアクセスもそれぞれ100万程度のユーザーを持っているのですが、これもyahooBBに負けています。今後も手をこまねいていてると新規ユーザーがyahooBBに流れると・・・困るでしょうヤッパリ。しかも、このレベルにはNTT東・西のフレッツADSLというとんでもないライバルもいる。
通信事業者のガリバーはNTT。まだまだ余裕はあるでしょうが、yahooBBのBBphoneユーザーはすでに160万人で、長距離電話を多用すると電話代が10分の1になったと言う人までいるらしい。これは、本当だったら通信事業者に電話代として収入があったはずの残り10分の9がなくなったことを意味します。ユーザー平均半額としても×160万人は小さい数字じゃない。ISP・ADSL事業者と提携してIP電話用のインフラを提供すなければいけない。もちろん無碍には出来ないからだ。技術革新によるインフラの変化に逆らうことはできないと解っているのでしょう。
かといって通信事業者がお人好しよろしく、すべてのIP電話(050番号のある)間の通話をタダで保証するわけにもいかない。この勢いでIP電話サービスを拡大すると、今年中に1000万いっちゃうかも。1000万人のIP電話ユーザー間の電話代がタダになるとしたら。夜も眠れないとまでは言いませんが。
そこで、こちらも先日発表されたOCNのOCN.phoneの正式サービスが反撃の烽火となります。では、来週はこのサービスを詳細に見ていきましょう。
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